トビウオという魚ご存知ですか。
水上から飛び出し、胸ビレを広げて滑空する魚、
よくテレビや写真などで目にする機会があるので
皆さんすぐにイメージできると思います。
胸ビレや腹ビレがとても大きく鳥みたいな魚なので
ある意味、魚ぽくない魚ですね。
ということで昔わたしはこの魚を食べるというイメージが
全然なくて初めてトビウオの刺身を見た時びっくりした
思い出があります(^_^;)
他にもそんな方いらっしゃいませんかぁ
そうでなくても意外と知られていない「トビウオ」について
今回は紹介していきます。
トビウオの旬はいつ?
大きな胸ビレを羽のように広げ、海上を数百メートルも滑走する
トビウオは大型のハマトビウオのほか小型の種類が3種類おり、
初夏の暖かい黒潮に乗って産卵のため日本付近に北上してきて、
秋に再び南下します。
そのため、地方によって漁獲される時期が異なり、長崎や宮崎では
秋の魚として知られている。
春先に関東の市場に出るトビウオは、八丈島付近で採られたもので、
大型で味もよく、クサヤの材料にも使われています。
関東では6~7月が旬と言われています。
トビウオをあごというのはなぜ?
西日本を中心として、九州の福岡や長崎などで一般的なアゴ出汁。
これはツクシトビウオを乾燥させたもので、非常に美味しい出汁
が出るとして有名です。
しかし「あご」という言葉は聞いたことある方も多いでしょうが
これがなぜトビウオのことを指すかは諸説あるのでこれが理由と
いうほど明確な答えはありません。
諸説2 食べる時、硬いので顎を使う
諸説3 飛魚を前から見ると、アゴが出ている
諸説4 夏に大挙して沿岸にやってくるので、刺し網や定置網に
トビウオが多数刺さった状態で網上げされることが多いので、
これを「網の子」、「網子」、「あご」になった
諸説5 もともとアゴとはトビウオの精子を指していたが
漁に参加した他地域の漁師が、「アゴが出た」「アゴだ」という
のを聞いて、トビウオのことをアゴと呼ぶのだと勘違いした。
飛び魚の美味しい食べ方を紹介!
トビウオは脂が少なく旨味は魚類界屈指とも言われています。
通常、刺身で食べる魚は〆てから少し熟成させた方が旨味が増す
と言われているのですが、トビウオは獲りたてであっても旨味の
ある魚です。
刺身や焼き物、フライなどの定番はもちろん練り物にしても
大変美味しい魚です。
①目が黒く澄んでいる
②胸ビレが透き通っている
③背中の青色が鮮やか
④腹の銀色が輝いている
⑤鱗が落ちていない
トビウオの肉質は赤でも白でもなく透明な筋肉質です。
刺身は生姜醤油が合いモッチリとした舌触りが愉しめます。
また薬味と刻んだ「たたき」や、味噌を加えた「なめろう」
が絶品です。
トビウオのまとめ
トビウオの刺身は他の魚と比べても非常に美味です。
ただその分鮮度が命で味が落ちていくのも早いのです。
しかもおいしく食べれる期間が短いので鮮度のいいトビウオを
食べれる機会があったら是非食べてみてください^^
しかし、一つ注意点としてトビウオは寄生虫の多い魚としても
知られているのです。
寄生虫を食しても人体に影響があるものではないのですが、
気持ちのいいものではないので自分で捌くときには注意して
取り除きましょう。