一昔前はオプション設定だったカーエアコン、
今や車に乗る上で欠かせない設備の一つです。
気温が40℃近くまで上がる炎天下では車内温度は60℃を超える
ほどまでに上昇します。
そんな車にエアコンなしで乗るなんて考えられないですよねσ(^_^;)
しかし、車のエアコンって機械にかなりの負荷をかける為故障を
おこしやすい場所なのです。
考えてみれば当然ですよね、何もしなければ命にかかわるほどの
高温の空間を快適な温度にしているのですからね^^
だからこそ、急にエアコンが効かなくなって時は大問題です。
今回はそんなカーエアコンンのトラブルについて紹介します。
車のエアコンが冷えない原因は何!?
まず最初に車の冷房の仕組みを簡単に説明しますと、
原理は車用のエアコンとはいえその仕組みは家庭用エアコンと
ほぼ同じなのです。
液体が蒸発する際に周囲の熱を奪う「気化熱冷却」という
性質を利用したものです。
エアコン内には冷媒(エアコンガス)と呼ばれる、
常温で気体の物質が充填されています。
それを圧縮することで液状化させ、液体となったガスが
再び気体に戻ろうと蒸発する際の気化熱冷却を利用して
急速に周囲の空気を冷却するのが冷房の仕組みです。
ということで、こちらを踏まえてエアコンが冷えない原因を
説明していきます。
①エアコンガス漏れ・ガス不足
冷房が効かなくなるもっとも多い原因がエアコンガスの不足です。
基本的にエアコンのガスは使ったからと言って減るものでは
ありません。
ただ密閉されるエアコンのガスは漏れることがないとされますが、
車は常に振動にさらされるため、実際には配管接合部分の
わずかな隙間からガスが漏れ出てしまうのです。
古い車ほど配管接合部分の劣化が進み、漏れる量が多くなることが
ありますが、2〜3年でガス不足になる程度ならば正常範囲内と
いえるでしょう。
エアコンのガスが不足しても致命的に漏れていない限りは、
エアコンガスを補充することで、性能を回復させることができます。
ただ、そこでの注意点なのですが……エアコンのガスというものは入れれば
入れる程いいというものではないのです。
素人が気軽に判断してガス補充すると更に悪化してしまうかも
しれません。
コンプレッサーが壊れてしまいますよ。
特にガソリンスタンドでのガス補充は要注意です!
ガソリンスタンドのアルバイト達の適当な知識で勧められるがまま
ガス補充してしまったばかりに痛い目にあった人が多いらしいです。
当然、スタンドとはいえ、きちんと整備してくれる所もありますが、
どうしてもアルバイトが多い所ではあんまり信用しない方がいいでしょう。
②コンプレッサー不良
コンプレッサー自体は、非常に強固で丈夫につくられているため、
故障することはめったにないといわれています。
しかし上記のように入れなくていいガスをいれてしまったなどの
理由により故障することもあります。
しかし、コンプレッサーが壊れる前には多少なりとも「異音」
がして、壊れる前兆を教えてくれます。
エンジンをかけ、エアコンをいれた時、金属音(ゴリゴリやガー)
がしたら壊れかけている可能性があります。
これらの症状がでてきたら早めの点検をおすすめします。
車のエアコンが冷えない時の修理はどうすればいい?
エアコンの修理は複雑なうえ、高温高圧のガスや冷却水を扱うため、
専門の知識と安全対策が必要となり素人で修理することは難しいです。
エアコンガスの補充程度であれば、自分でも作業可能ですが、
ガスの入れすぎもトラブル発生原因となるため、しっかりとした
圧力ゲージを用いて作業する必要があります。
しかも、近年のカーエアコンに使用されるエアコンガスは
可燃性であるため、プロにまかせたほうが無難でしょう。
少なくてもガスの補充の仕方をネットで調べるくらいの設備経験
しかないのであればやめたほうがいいです。
ただガソリンスタンドではなくて信頼できるディーラーや整備工場など
ですよ^^
ちなみにエアコンの修理は分類上「電装系」と呼ばれます。
そのため、通常の自動車整備士ではエアコン修理は対応できないこともあります。
一般的な自動車整備士は、車両本体の整備が専門となり、
電装系の整備や修理は行わないのです。
これは大手自動車用品専門店でも同じです。
そのためディラーでの修理は安心感がありますが、修理自体は
電装屋へ外注になるので割高になってしまいます。
そのような理由で信頼できる・長い付き合いをしている
整備工場、もしくは電装屋に直接依頼した方が金銭面では安くすみます。
ただ、ディーラーは安心して行きやすく保証期間であれば
無料で受けられることもあるので、一度相談してみてもいいでしょう。
車のエアコンの修理の相場はいくら?
エアコンの修理費用の相場価格です。
エアコンの故障と言っても、故障箇所・故障具合によって
値段は変わるので、あくまでも目安として捉えてください
・エアコンガス漏れ修理 20,000〜30,000円
・コンプレッサーの交換 50,000円〜
・サーモスタットの交換 10,000円〜
・冷却水の交換 5000円程度
・ファン(ブロア)モーターの交換 20,000〜30,000円
いづれにしても、工賃や作業量が別途でかかってきます。
また、車種や部品の規格によって変わります。
車のエアコンの修理のまとめ
車のエアコンの寿命は10年といわれ、徐々に性能が劣化していきます。
高温高圧になるエアコンシステムは、素人が直すのはほぼ不可能です。
トラブルがあった際は速やかにプロに任せましょう。