調理用の焚き火でもキャンプファイヤーでもキャンプの終盤に
くれば火力が落ちます。
撤収の際には完全に消火することが、キャンプのマナーとも言えます。
しかし単純に「火を消す」だけなのですが初心者では分からない
コツがあるのです。
今回はそんな焚き火の消し方についてまとめてみました。
キャンプで焚き火を消すために
まず注意してもらいたいことが
焚き火の火は簡単には消えない、ということです。
水をかけたくらいではすぐには消えないのです。
膨大な熱をため込んだ熾火(おきび)に灰の山そして周囲の石も
熱を持っているので少々水をかけた程度ではすぐに乾いてしまい、
燃える物が近くにあればすぐに火がおきてしまうのです。
では火を消すためにはどんな方法があるのかというと
①温度を下げる
消火するためには火から温度を奪い取ることが必要です。
②酸素を遮断する
物が燃えるには酸素が不可欠です。
そのため密封すれば火は消えます。
③可燃物をなくす
燃える物がなくなれば火は消えます。
薪の継ぎ足しをやめれば火は消えます。
これらのことを踏まえて消火のコツを紹介していきます。
キャンプでの焚き火は消火のコツ
基本的に焚き火は時間が許す限り完全燃焼させてください。
その上でバケツに汲んだ水を用意し、燃え残りの薪、熾火を一つ一つ
つまみ上げ水に漬けて火を消してください。
火消し壺を用意しているならば内部に熾火をしまいこんで
酸素を遮断して消火し「消し炭」にしてもいいでしょう。
このようにすれば熾火を始末するころには火床も冷めかけています
ので手で持ち上げて灰をバケツに移し、キャンプ場にある
所定の灰捨て場に捨ててください。
その上で焚き火台に水をかけて完全冷却、洗浄し片づけるように
しましょう。
焚き火台の上で火が燃え盛るうちに水をかけて消火するのは
NGです。
盛大な灰が舞って周囲の人たちに迷惑になるうえに、
熱い状態の金属を水で急激に冷やすと変形したり劣化の原因
になります。
焚き火台は必ず冷えたのを確認してから水洗いしましょう!
キャンプでの焚き火は後始末が一番大切!
焚き火の際に出た灰や燃えさしは危険がないように
処理しましょう。
焚き火台は地面を汚さない為の道具ですが、最後の最後に
灰を地面に撒き散らしては全く意味のないものです。
来た時よりキレイに!くらいな気持ちをもってキャンプを
楽しんでください。
特に地面の上で直接火を焚く「直火」の火を消す場合
注意して火の後始末をしてください。
焚き火の跡のまだ熱い地面に第三者が何も知らずに通りかかり、
踏み込んで火傷を負ってしまうこともあるのです。
燃え残りと熾火をよく始末したうえで、灰に何度も水をかけて
ください。
更に土をかけて酸素を遮断し、同時に焚き火の痕跡をなくすくらいに
現状を復帰させるようにしましょう。
では燃え残りの灰はどうするかというとキャンプ場の灰捨て場に
捨てるか、火消し壺など金属製の密封容器を持参しているならば
完全に火が消えたのを確認したのちに、家に持ち帰るのもいいでしょう。
灰や炭の破片を家庭菜園の土にすき込めば土壌を豊かにしてくれます。
更に残った「一度火が着いた消し炭」簡単に着火するために
次回、火を起こす時に着火剤に添えれば赤々と燃えあがり、
新たな炭へとスムーズに火を移してくれます。
焚き火の消火のまとめ
キャンプ、焚き火は自然と溶け込むことが楽しみの一つです。
それなのにその自然を汚すようなことをしては本末転倒ですね(^_^;)
面倒な後片付けですが優良キャンパーを目指して
焚き火をするからには完璧な消火まで心掛けましょう^^