すっかり季節の風物詩になりました「恵方巻き」。
「恵方巻き」は「鬼は外、福は内」でおなじみの豆まきと並んで、
主に関西地方で長く受け継がれてきたとされる節分の時期
に行われる風習でした。
これがコンビニエンスストアなど商業的な販促活動のおかげで
1990年代後半ぐらいから年々規模が大きくなり今では
日本国民知らない人がいないくらいの全国的風習になりましたね。
しかし「恵方巻き」という言葉は知っていても、意外と基本的な
意味合いさえも知らないという方も多いのでは…
今回をそんな方の為に「恵方巻き」についての簡単な意味を
紹介します^^
今年の恵方巻きの方角はどこ?
皆さん恵方巻きはどこかの方角を向きながら食べるということは
知っていますよね。
ではその方角はどのように決められているのかというと
十干(じっかん)という暦に基づいて決められているのです。
十干とは甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸というもので
それぞれに方向が決められています。
要は十二支の変形版みたいなものですね^^
そして十干のうち恵方とされる方角は実は4種類しかないのです!
②南南東やや南
③西南西やや西
③東北東やや東
毎年違う方角だということは知っていてもそれが4種類しかない
というのは驚きですね^^
この方角も西暦の1の位によって決まっているので実は今年だけでは
なく来年以降もすでに食べる方角は決まっているのです。
と言う訳で
2019年は東北東やや東
2020年は西南西やや西
です。
ちなみに当然食べる日は節分の2月3日ですよ^^
恵方巻きを食べる意味は何?
そもそも「恵方巻き」ってどうして食べるようになったか
ご存知ですか?
恵方巻きの起源に関しては諸説いろいろあり、
正確なことはわかっていませんが、1989年コンビニエンスチェーン
が広島県で太巻きを売りだし時に「恵方巻き」と名前をつけ販売し
それが全国に広がり節分に欠かせない食品になったと言われています。
そして「恵方巻き」とは、陰陽道で定められた、その年にもっとも
縁起がよいとされる方角(恵方)を向いて、
願いごとを思い浮かべながら無言で食べる太巻き寿司のことです。
そんな恵方巻きにはご利益のある食べ方もあります。
①恵方をむいて食べる
その年に神様がいらっしゃる恵方をむいて食べます
②恵方巻きは黙って食べる
恵方巻きを食べている最中におしゃべりすると運が
逃げてしまうと言われています。
③恵方巻きは1本丸ごと一気に食べること
一本丸ごと食べる事で幸福や、商売繁盛の運を
一気にいただく、ということを意味しています。
切ってはいけない理由は、縁を切らない意味だそうです。
恵方巻きの具はなんでもいいの?
近年、恵方巻きの時期になるとその話題にあやかって色々な
オリジナル恵方巻きが発売されています。
パンであったり、ロールケーキであったり、中華まんであったり、
サイダーなどの飲み物もあったりします^^
しかし本来は具材を7種類して縁起のよい「七福神」に関係させて
福が来てくれるように、太巻きを食べて縁起を担ぐものだそうです。
●恵比寿さま:きゅうり(九の利を得て商売繁盛)
●大黒天さま:玉子焼き(黄色は金運アップ)
●毘沙門天さま:高野豆腐(原料である大豆は邪気を取ると
言われています)
●弁才天さま:かんぴょう(弁財天のはおる羽衣が長いかんぴょう
に似ていることから)
●福禄寿さま:しいたけ(大きな耳たぶはふっくらと炊いた
しいたけに似ていることから)
●寿老人さま:うなぎ、穴子(身の長い穴子は「永続」を象徴)
●布袋さま:桜でんぶ(幸せを連想する桜色)
恵方巻きのまとめ
どうでしたか?
恵方巻きについては毎年時期にになるとテレビなどでとりあげられて
話題になるので耳にすることも多いでしょうが、知らなかった
事も沢山あったのではないですか。
上記でも書いたように今では恵方巻きも大分元からの風習通り
に行われることも少なくなっています。
「最近ついてないなぁ」と感じている方は「験」をかついで
今年は恵方を向いて、7種類の七福神由来の具材の太巻きを、
黙って、1本丸ごと食べてみてはいかがですか。
もしかしたら「運」が変わるかも^^