世界のイカ消費量の半分近く占めるほど
こよなくイカを愛する日本人!
しかしそんな大好きなイカだけど知っていることって
以外と少ないのです。
スーパーに並んでいるイカのお刺身を買う時やお寿司屋さんで注文する時、
なにを選んだらいいか悩んだことありませんか?
歯ごたえがあり味のあるイカ、ねっとりとした食感や身厚のイカ、
日本国内だけでも100種類以上のイカが生息していると言われています。
居酒屋で食べる「イカの丸焼き」・・・何イカだか知っていますか?
まぁそんなこと知らなくてもおいしく食べれるんですけどね^^
正直、板前さんや魚屋さんでさえ詳しく説明できる人は
少ないのではないでしょうか。それくらいイカに関しては分かりづらいのです。
魚には「標準和名」という正式名称と、地方名という俗称がある場合異なることが
多いのですがイカは特に複雑です。
たとえばケンサキイカのことを「白イカ」とも呼びますが、
太平洋側で捕れる細長いケンサキイカは地方名で「アカイカ」と呼ばれています。
しかし正式名称が「赤イカ」というスルメイカに似たイカもいて、
市場ではケンサキイカと区別ができるよう「むらさきいか」と呼ぶこともあります。
地方や市場、お店によって呼び方がバラバラで、
どのイカのことを言っているのかわからなくなることも多いのです。
そんなイカについて簡単にまとめてみたいと思います。
アオリイカはイカの王様
旬は晩春から夏にかけての6月~8月ですが、
秋から冬に変わる時期は甘さが増して美味しいとも言われます。
お寿司屋さんとかでは「水イカ」ともよばれ市場価格も高値で取引される
「イカの王様」です。
肉質は固くもっちりした食感で、少し長い間噛んでいるとトロリと溶けて
甘味が増し本当に美味しいイカです。
最近は生の国産ものは非常に高騰しているため、刺身で食べられる海外の冷凍品も
よく流通しています。それでもさすがアオリカイ……十分おいしいです^^
ヤリイカは高級イカ
旬は12月~3月の冬の時期
形はケンサキイカに似ていますが、体は笹のように極端に細く、
先が尖っていて、触腕が短いのが特徴。「槍」の形に似ているのが語源です。
新鮮なものは目が黒く澄んでいて、表面が赤く透明で触ると色がスっと変ります。
ヤリイカは身質が非常によくてやわらかく、上品な甘みほどよい食感が絶品です。
関東でも冬場は近場から活けの入荷もあり、市場では冬の風物詩され、
アオリイカに並び高級イカのひとつです。
ケンサキイカって赤いかのこと??
旬は初夏から秋口がため、「夏イカ」とも言われる。
形はヤリイカと似ているがケンサキイカは触椀が長い。
関東では「赤いか」、山陰などでは「白いか」と呼ばれていて、
間違えやすいが冷凍品でフライなどによく使われる和名のアカイカとは
ちがいます。
独特の濃厚な甘味を含むクセの無い味わいで
身もやわらかく食べやすいのが特徴。
スルメイカは夏だよ!
旬は夏
スルメイカには産まれた時期系統で3つのグループに分けられ、
結果的にほぼ通年美味しいイカを食べる事が出来ます。
しかし、スルメイカは「夏イカ」と呼ばれるように、
夏が最も水揚げが多い時期で美味しい旬と言えるのではないでしょうか。
イカの中のイカという意味が込められ地方名では「真イカ(まいか)」と呼ばれます。
日本近海で水揚げされるイカの約80%がスルメイカのため低価格となり、
日本人一番食べているイカの種類ともいえます。
煮ても焼いても美味く、天ぷらや揚げ物、イカ飯しやイカそうめん、
塩辛にしてもバツグンの相性ですが
刺身にするときには鮮度のいいものでもアニサキスに注意してください。
コウイカはスミイカだよ
旬は9月~1月にかけての寒い時期
コウイカは関東あたりから南に生息するイカで、
背部の外套膜の内側に甲羅状の骨がある事から
甲烏賊と名づけられています。
大きさは20cmから30cm程度までで、
丸みを帯びた甲羅を縁取るようにエンペラが広がっています。
また、墨を沢山出す事からスミイカ(墨烏賊)とも呼ばれています。
お寿司屋さんなどではこちらの呼び名のほうが、
聞きなれているひとが多いでしょう。
ねっとりとした食感と甘みが魅力で、
刺身はもちろん、天ぷらにしても非常に美味である。
ホタルイカといえば富山県でも実は兵庫も有名だよ
旬の時期はおよそ3~5月
ホタルイカと言えば、富山湾の幻想的な漁が毎年ニュースで流れる事もあり
有名ですが、水揚げ量で最も多いのは浜坂漁港をはじめとする兵庫県です。
出始めるのも兵庫県が先で、1月下旬ごろから5月ごろまで続きます。
富山県は3月1日が解禁日とされ、6月ごろまで続きます。
いずれも出始めは小粒ですが最盛期には倍近い大きさになります。
スーパーなどでよく見かけるのは、浜ゆでされたものがほとんどです。
酢味噌やわさび醤油、炒め物やパスタなどで様々な料理に活用されます。
ホタルイカの沖漬けも酒の肴としておすすめです^^
また近年は生のホタルイカも大分流通し始めています。
ただ食べる時には内臓の処理を気を付けてください。
100匹中7匹に寄生虫が生息しているといわれますので……