子供の頃はそれほど気にしていなかった「お盆」が、
社会人になったり、結婚したりして立場が変わってくると、
「お盆」に対する考え方も変えた方がいいでしょう。
特に「新盆」や「初盆」と呼ばれる故人が亡くなってから最初に迎えるお盆に
関しては、親族や親交の深かった人を招いて法要を行うので、
”大人”として対応が望まれます。
……とは言っても最初は戸惑ってしまいますよね(^_^;)
そこで今回は「お盆の香典」についてまとめてみました。
祖母の新盆の香典はいくら包んだらいいの?
いままでは子供だったり、親が立て替えてくれたりとお盆に香典が必要のことさえ
知らない人も多いのではないでしょうか。
ただ、毎年香典を用意するわけではなく、新盆となる故人の死後、四十九日の忌明けを
過ぎてから初めて迎えるお盆の時だけ必要となってくるのです。
まぁ義務や強制ではないのですが、新盆に招かれるくらい親しい間柄や親族でしたら
「気持ち」として用意した方がいいでしょう。
それが子供のころから世話になってきた祖母だったらなおさらですよね^^
だからといって高額な香典を用意する必要はないです。
親族の初盆の一般的な相場としては5000円~10000円されています。
金額に関しては地域や各家族によって、また年齢や収入によっても変わってきますので
本来はお母様にでも直接伺うのがいいでしょう。
ただ私の感覚としては、20歳前後の社会人になりたての方でしたら5000円でも
いいでしょうけど、それ以外でしたら10000円包むのがいいでしょう。
と、言うのも新盆を行うのにも
読経(どきょう)のためお坊さんに予約をいれたり
食事の場所を予約したり
お返しの品なども用意しなければなりません。
そういった諸々の経費を考えたら10000円は包まないと故人の家族は
赤字になってしまいます。
このような「心遣い」は今後の親戚付き合いにも必要なので覚えておいて
損はないですよ^^
ただ先に述べたように10000円の香典の中には食事代も含まれているので、
もし食事会が予定されていないようでしたら5000円でも良いでしょう。
また香典以外にお供えの菓子折りなど2000円~3000円位のものでいいので
用意しておきましょう。
地域によってはお供えはいらないという所もありますが、
現在は香典とお供え物両方用意するのが一般的です。
それに用意しなくて恥ずかしい思いするより、用意して感謝された方がいいですからね^^
新盆の香典袋の書き方を紹介
実は香典袋の表書きは宗教によって書き方が変わってくるのです。
「御供物料」・・・・・・・宗旨宗派に関係なく用いられます
「御仏前」・・・・・・・・仏式
「御玉串料」「御神前」・・神式
このように分けられますので、もし宗教が分からなかったら「御供物料」と書くのが
無難でしょう。
その際用いる墨は薄墨ではなくて普通の墨の濃さで書きます。
また、水引は黒白よりも、双銀、藍銀、黄白の結び切りが一般的です。
しかし、関西では黄銀・黄白の水引が一般的なので新盆先が関西のときは
気をつけましょう。
ちなみに香典袋のことを不祝儀袋とも言うことがあるので覚えておいた方がいいですよ。
香典の渡し方で気をつけることは?
まず服装ですが、基本的には略喪服です。
黒や紺色、グレーなどの暗い色やシンプルな服を指し、スーツやワンピースが一般的です。
ただ地域や親族の習慣など違いがあるので、もし不安でしたら施主に確認しておくのも
いいでしょう。
その際「平服でどうぞ」と言われる場合がありますが、あんまりカジュアルな服装だと
恥ずかしい思いをしてしまう事がありますよ(^_^;)
礼装における平服とは正礼装を用いない程度の意味です。
平服でお越しくださいと言われたときも、男性は地味めなダークスーツ、
女性も地味めなワンピース、アンサンブルなどの着用が無難です。
次に挨拶ですが今回の場合ですと、祖母すなわちおばあちゃん家ですからあんまり堅苦しい
挨拶はいらないです。
ただ「新盆とは早いものですね。ご供養にまいりました。お線香をあげさせていただきます。」
くらいの簡単な挨拶はしておきましょう。そしておばあちゃんの想い出話ができれば良いかいと
思います。
新盆の香典のまとめ
はじめての新盆だとしたら行く前の準備から、法要の流れ、挨拶など分からない
事だらけでしょう。
今回の場合ですと身内や親族が多いので気軽に分からない所は聞くことができる
はずです。
聞かずに分からないまま行ってしまい恥ずかしい思いをするのは誰しもが
通る道なのですが……
恥はかかない方がいいですよね^^
できる準備はなるべきしておき、当日はおばあちやんを偲ぶ時間にしましょう。