喘息と付き合い始めて早40年……
今ではほとんど発作は起きませんが、それでも吸入薬は手放せません(^_^;)
そんな私の幼少期は喘息に日々振り回されていました。
台風が近づけば毎日のように発作が出て、何度夜中に病院まで行ったことか。
(当然母に連れて行ってもらったのですが……)
今回は私の実体験もふまえて喘息についてまとめていきます。
台風で喘息の子供が悪化するのはなぜ?
一説によると台風が来ても喘息の患者が増える訳ではないという話もあります。
しかし私の感覚だと、確かに台風の時期はいつもより発作は酷かったという記憶が
残っています。
では、なぜ台風が喘息に影響を与えているのでしょうか。
台風が発生して近づいてくる時には、
私たちの目には見えませんが気圧が変化しています。
喘息の症状が悪化することと、その気圧の変化には関係があります。
また気象の変化にも影響を受けやすく、台風だけではなく
寒冷前線が通過するときや
季節の変わり目や
梅雨の雨による湿度の変化でも喘息の症状は悪化するときがあります。
理由としては少し専門的になりますが、
気圧が下がることで血管が膨張して、気道粘膜からの分泌液(痰など)も増えることで
気管が狭くなって喘息発作に繋がるという説や、
気圧が低下するときに地中でラジウムが崩壊して、
それによって生じる気体が放出されるために喘息症状が悪化するという説などがあります。
……要は気圧が喘息に影響を与えているということです^^
実際、わたしも台風だけではなく季節の変わり目は発作がよくおきてました。
そのせいかどうかか分かりませんが、大人になった今でも季節の変わり目は
体調を崩すことが多いです。
また、激しい気温差も喘息に影響を与えるようで、
3℃以上の気温が下がると発作が出やすくなります。
ただ、逆をいえばこれらの時期は発作がおこりやすいということなので、
前もって準備ができるということです。
薬がなくなりそうだったら用意しておいた方がいいでしょうし、
日中に暴れまわる子供たちをなるべくおとなしくさせた方がいいでしょうし、
ホコリの舞う場所にはいかないほうがいいでしょう。
また夜間の緊急病院も調べておきましょう。
喘息の急な発作を止める方法は?
喘息の発作で苦しんでいる子供の看病はホント居た堪れないですよね。
ヒューヒューと苦しそうな呼吸音は本当に苦しそうです。
そんな喘息の発作ですが、基本的には薬に頼る以外収めることは難しいのです。
ですので、あくまでも初期の発作、もしくは応急処置的な対処としての方法を
紹介します。
● 水分を多めにとる
これで乾燥を防ぎ、痰の切れが良くなるのでゼロゼロした咳が少し改善されます。
水分もできれば生姜湯やなど殺菌成分があるものがいいでしょう。
ただ、子供の場合は蜂蜜をお湯に溶かしたものでもいいです。
●横になる時は上半身が起き上がるような感じ
喘息の発作は夜中や明け方など寝ている時間によくおきます。
そこで辛くて眠いからといって横にしてはいけません。
気管支が狭まって余計くるしくなってしますので、多少上半身が
起きた状態にしましょう。
● うつ伏せになるなら膝を折り曲げ正座した状態に近い体勢で体を前に倒す。
発作が苦しい時に、子供でも寝ながら自然にこの姿勢を取っていたりします。
喘息の発作が出た時に病院行くタイミングは?
上記でもあげましたが、喘息の発作は病院にいくか、薬を飲むかしないと
基本治まりません。
初期の軽い症状でしたら上記の対処法を行えば、時間とともに回復してきます。
しかし下にあるような強い喘息のサインが見られたら、すぐに病院に連れて行きましょう。
・唇や爪の色が白っぽい、もしくは青から紫色
・息を吸うときに小鼻が開く
・息を吸うときに胸がペコペコへこむ
・脈がとても速い
・話すのが苦しい
・歩けない
・横になれない、眠れない
・ボーっとしている(意識がはっきりしない)
・過度に興奮する、暴れる
強い喘息発作のサインが見られない場合は、発作時のお薬を使用して様子をみましょう
(吸入であれば15分、内服であれば30分くらい)。
お薬を使用しても様子が変わらない場合や悪化している場合はすぐに病院を受診しましょう。
発作時の吸入のお薬を持っている場合は、20~60分後にもう一度吸入しましょう。
喘息まとめ
体感では、喘息の発作は台風や季節の変わり目などにおきやすいというのは
間違いないです。
しかも発作は夜中など寝ている時間によく発症するので、
一度発作がおきると親子共々大変です。
緊急の夜間病院に行くようなことになったら2~3時間は覚悟しなければいけません。
一日だけならまだいいでしょうけど、これが2,3日続くと……
台風の時期は結構長いですよ(^_^;)
仕事を持っているお母さんはかなり負担がかかってしまうので、自分の体調管理も
気をつけてください。
愛する我が子のために頑張りたいでしょうけど、休めるところは休んであんまり
無理しないでくださいね^^