毎年、土用の丑の日にだけはうなぎを食べるという人も多いのではないですか?
本当は丑の日だけではなくて、もっと食べたいんでしょうけどね^^
しかし、近年のうなぎの高騰は皆さんもご存知の通り、そう頻繁に食べれる
食事ではなくなりました。
だからこそ……めったに食べれる機会がない「うなぎ」だからこそ、
たまに食べるときは失敗したくないですよね。
美味しく食べたいですよね!
今回、そんな「うなぎで失敗したくない」という人に向けて
20年以上和食に携わってきた私、「くろまつ」だからこそ言える情報を紹介しましょう。
スーパーのうなぎをおいしく食べる方法
「土用の丑の日」近くになると必ずテレビやCMでとりあげられるので、今やすっかり
夏の風物詩です。
昔はおいしいうなぎなんて専門店に行かなくては食べることができませんでしたが、
今ではスーパーはもちろんコンビニや牛丼屋でも食べることができます。
コンビニや牛丼のうなぎがおいしい?と思うひとがいるかもしれませんが
一昔前の中国産のうなぎに比べれば十分美味しくなっていますよ。
養殖の技術・加工の技術・冷凍の技術が格段によくなっているので
スーパーで買う中国産のウナギに関しては全体的に「外れ」が少なくなっています。
ただ品種的に中国産のうなぎはどうしても身と皮がかたくなるので、たまにゴムなまりのような
うなぎにあたってしまうこともあります。
では、スーパーで中国産うなぎを買うにあたってどのように見分ければいいのかというと……
正直素人ではその差を見分けるのは難しいです。
そもそも蒲焼きになってパックに入っている状態でうなぎの皮がかたいかどうかなど
見分けられません。
ですので身が厚くてふっくらしているものを選びましょう。
国産の場合産地で決める方も多いでしょうが、うなぎは季節や水温・餌など様々な要素や加工業者が異なると
味も全然変わってきます。
当然、国産うなぎでも皮がかたいときもあります。
同じ産地のものを買っても「以前買った時は美味しかったのに……」と感じることがあるのはこういった
理由があるのです。
これは中国産うなぎでも同じことが言えて、質のいい加工業者のウナギだと身もふっくらしていて
味のあるウナギに出会う事ができます^^
話がそれましたが……
結局、うなぎは何を買えばいいかというと
安すぎなければ中国産うなぎでも十分だと思います。
多少かたいウナギにあたってしまうかもしれませんが、これは下記で紹介しますが温め方を工夫すれば
かたいウナギもかなり柔らかくなります。
また安いウナギは安いなりの理由があるので中国産のウナギの場合はちょっと気をつけましょう(^_^;)
では国産うなぎはどうなのかというと……
スーパーの国産うなぎも大分美味しくなりましたが、
それでもせっかく国産のうなぎを食べるのでしたら、うなぎ専門店に行って食べたほうがいいでしょう。
確かに値段はスーパーで買うウナギの倍以上しますが味は完全に別格です!
ですのスーパーで国産うなぎを買う時は「気分」を大切にしましょう!
「これは国産のおいしいウナギだ!」と思って食べるとおいしさ2割増しです^^
スーパーのうなぎの温め方
「うなぎの温め方」でネットで調べると”裏技”的な方法でアルミホイルを使った
温め方が多く紹介されています。
2 キッチンペーパーで水気を取ります。
3 アルミホイルにうなぎがくっつかないように油を薄く塗ります。
4 うなぎを乗せたあとお酒を小さじ2杯かけて包みます。
5 魚焼きグリルで3分蒸し焼きにする。
6 ホイルを開き、タレを塗る。
7 ホイルは開いた状態で1分焼く。
まずポイントとしてうなぎにぬってあるタレを洗い落とすことです。
このぬってあるタレは見た目重視の意味が強いため多くぬってあるのです。
そしてグリルで蒸し焼きにする方法ですが、ものによってはもともと皮の硬い中国産のうなぎの中でも
更に硬い皮のうなぎのときだと柔らかくならず、焦げてしまいます。
そこでわたしは蒸し器を使った温めかたをおすすめします。
蒸し器なんてない!という方は鍋やフライパンでも代用できます。
鍋やフライパンに1/3程水を入れ点火して沸いたら、水位くらいの厚さの皿やトレイを沈め、
鰻を載せた皿を入れ、蓋をして5~15分程蒸します。
水の量は蒸す時間によって調節してください。
その間にオーブントースター又は魚焼きグリルを点火して庫内を温めておきます。
魚焼きグリルには水は張らず、アルミホイルを光沢のある方を表にして敷き、熱反射を利用します。
蒸す前と比べ物にならない程柔らかくなりますので、焼きに移動する時は身崩れに気を付けて下さい。
逆に柔らかくなってないときは蒸す時間を長くしてみてください。
かなり硬いうなぎの時でも20分以上蒸すと大分柔らかくなります。
温め自体は蒸しの段階でできているので焼くときは焦げ目を付けるだけでいいです。
最初に皮目を下にして強火で2分ほど焼きますが、この時小さい物なら、極小量の油を表面に塗ります。
大きい物なら鰻自体に脂がありますので必要ありません。
乾かすように焼きますので、身崩れする程柔らかかった鰻ですが
ひっくり返せる位になりますので、裏返し皮目をさらに2分強火で焼きます。
もう一度ひっくり返し、付属のタレを滴り落ちない程度表面全体に塗り、2分ほど香ばしい臭いがするまで強火で焼きます。
この方法で温めると時間はかかりますが、スーパーで買った中国産のかたいウナギも驚くほど柔らかくなります。
うなぎの山椒のかけ方
うなぎを食べるときに欠かせないものが山椒です。
もともと泥臭く、脂の多いウナギをサッパリ食べるための工夫として、
消化を促すための漢方にも用いられる山椒をかけることが始まりでした。
そんな山椒ですが、かける時の一番のポイントは
山椒を直接ウナギの表面にかけないことです。
うな重でしたらウナギを一旦どかしてご飯に直接かけるか、
ウナギを裏返して皮目にかけてください。
口に入れた瞬間はうなぎの香ばしさとタレの甘みが広がり、そのあとに山椒の香りが広がります。
山椒の香りとウナギの香ばしさ……考えただけで食欲がわきますね^^
ウナギのまとめ
2017年の土用の丑の日は7月25日。二の丑は8月6日です。
蒸し器での温め方、実は私の働いていたお店のやりかたです。
この方法で温めた中国うなぎはお客様にも好評でした。
来店してくれると必ず注文してくれるお客様もいるほどですので
効果は期待してもいいですよ^^
最初は蒸し時間が分かりづらいですが驚くほど美味しくなりますので
是非試してみてください。