30歳を超えた時くらいから自分のニオイって敏感になりませんか?
「まだ大丈夫だろう」って自分に言い聞かせながら、
心の中ではこのニオイはもしや……とか(^_^;)
頭の中では「加齢臭」という言葉がよぎっていませんか?
自分で自分のニオイは分かりづらいものです。
ましてやニオイに関しては他人も敏感になる事柄で、たとえ感じることがあっても
なかなか本人にむかって臭いとは言いづらいですよね^^
結婚していて奥さんがいたり、両親と同居していれば、まだ言及してくれるかも
しれませんが、一人暮らしの独身の方だと自力で加齢臭に気付かなければ
知らないうちに「スルメハラスメント」になっていることも……
そういう訳で今回は30代からの加齢臭についてまとめてみます。
ちなみにスルメハラスメントとは臭いで周囲に不快感を与えることです。
体臭と加齢臭の違いは?
体臭と加齢臭のニオイ……違いはあったとしてもそれは定義上の違いであって
他人からすればどちらも嫌なニオイと言うことは一緒ですよね^^
あなたの発するニオイが体臭であれ、加齢臭であれ程度の差はあれ他人に迷惑を
かけているかもしれないという事は自覚しておいてください。
もっともだからこそ中高年の8割が「加齢臭」を気にしているともいわれているのですが……
しかし「気にしている」と「対処している」はイコールではないですからね。
ここでは体臭と加齢臭の違いをよく把握してください。
他人からすれば同じ悪臭でも本人はその違いを理解しておいたほうがいいです。
なぜならばニオイの原因も対処法も異なってくるからです。
体臭と加齢臭の原因の違い
体臭・・・・広い意味では体から発生するニオイ全般のことを指し、
ワキガや足のニオイ、汗臭さ、病気を原因とするものなどがあります。
厳密に言うと加齢臭もその一つです。
ただ、一般的に言われる体臭は、汗を原因とするものが多く、
そのニオイも汗が皮膚常在菌によって分解された時のニオイのことです。
つまり元々ほとんど無臭だった汗と雑菌が結びつくことによって
臭うのです。
加齢臭・・・中高年、いわゆる「おじさん」「おばさん」と呼ばれる人たちから
発せられる独特なニオイ。
しかし中には20代から加齢臭を発する人もいるとか。
加齢臭の元となるのは、脂肪酸と過酸化脂質が結びつくことによって
生まれる“ノネナール”という物質です。
加齢臭と体臭の対策の違い
体臭・・・・汗臭い体臭の場合はほとんどがこまめに汗を拭いたり、
シャワーを浴びたりするなどして清潔にすることで解決します。
汗自体はほとんど無臭であり、それを細菌が分解することで
ニオイになるのです。
細菌が汗を分解してニオイを放つまでには1~2時間程度かかると
言われていますから、その間に汗をきちんと拭きとることで
かなりの体臭を抑えることができます。
加齢臭・・・加齢臭は基本的には清潔にすることも大切なのですが、
加齢臭のニオイの元であるノネナールには水に溶けにくく
肌にこびりつきやすいという厄介な性質があるのです。
そのため軽く汗を拭いたり、シャワーを浴びたりする程度ではニオイ
が落ちてくれません。
加齢臭を落とすには、ゆっくり丁寧に洗うことが必要です。
特に加齢臭の発生しやすい耳の後ろ、首の後ろ、肩や背中をしっかり
洗いましょう。
毛穴に詰まっている汚れをしっかり流すイメージで洗ってください。
夜にしっかりと汚れを落とし、朝シャワーで寝ている間に出た皮脂を
洗い流すことで加齢臭を軽減することができます。
また食生活の改善も効果があります。
肉系の料理を避け海藻類や食物繊維などを多く摂取するとノネナールの
発生や加齢臭を抑制できます。
そして適度な運動を日課にするのも効果的です。
一見すると「運動」と「加齢臭」関係ない気がしますが、
実は有酸素運動によって活性酸素を打ち消すことができるので
ウォーキングなどの有酸素運動がいいと言われています。
運動することによって体の老廃物を汗と一緒に流すような感じですね^^
つまり、清潔なからだと健全な食生活、適度な運動が加齢臭対策には効果的なのです。
今まで不摂生で堕落した生活を送っていた方には、
なかなかハードルの高い対策法ですね(>_<)
ただ、これらの対策法はなにも加齢臭に対してだけのものではなくて、
健康的な生活を送る上でもとても重要なことなので、いい機会なので日々の生活を見直して
みるのもいいですね。
ただ、ど~しても無理だと言う方……サプリを使ってみるのもいいでしょう。
最近では様々なサプリメントが発売されていて、加齢臭だけではなくて体臭にも
効果があるというものもあります。
体の中から加齢臭の原因を断つことができるので、最も効果のある対策と言えるかもしれません。
自分で加齢臭を確認する方法は?
加齢臭はある日いきなり臭い出すものではなく徐々に発生するものなので、
嗅覚の順応性もありなかなか自分では気づきません。
そこで、自分で加齢臭をチェックする必要が出てきます。
と、言っても難しいことは何もありません。
ティッシュで拭き取って臭いを嗅いでみるだけです。
加齢臭が発生しやすい耳の後ろや首の後ろ、頭皮、顔のTゾーン、ワキ、胸などに
ティッシュを強く押し当てて拭き取り、そのニオイを嗅いでみるのです。
加齢臭は腐った油、ろうそく、古ダンスなどのニオイがしますからそういったニオイが
したら加齢臭が始まっているのです。
まだ自分の加齢臭を認めてない方^^
……怖い作業(?)になるでしょうが是非一度確認してみてください。
そして自身の今のニオイの状況を知っておきましょう。
加齢臭とミドル脂臭の違いは?
加齢臭と似ているものに、ミドル脂臭というものがあります。
加齢臭ほど知られているものではないので初耳の方も多いでしょう。
ミドル脂臭も加齢が原因で起こるという点は加齢臭と同じですが、ニオイの発生元が違います。
加齢臭は皮脂を過酸化脂質が分解するときに発生するノネナールという物質が原因ですが、
ミドル脂臭は汗の中の乳酸を皮膚常在菌が分解したときに発生する「ジアセチル」が原因です。
加齢によって汗腺の機能が衰えると、汗の中に乳酸が出やすくなるので
ミドル脂臭が発生しやすくなります。
加齢臭の原因であるノネナールが発生するのは主に50歳代以降ですが、
このミドル脂臭は30~40歳代で発生します。
このミドル脂臭を加齢臭と勘違いしている人が多いのです。
ミドル脂臭は頭頂部や後頭部のニオイが最も強く、加齢臭=枕にニオイが付く、
というイメージと一致することが原因だと思われます。
ただ、加齢臭の発生が多い耳の裏部分ではミドル脂臭はそれほど発生しないようです。
加齢臭のまとめ
加齢臭がする人、しない人、してないだろうと思いたい人、……色々な方がいるでしょうが、
一度いまの自分のニオイは確認しておいた方がいいでしょう。
今では加齢臭自体のメカニズムも解明されているので、ちゃんと対策をすればかなり
ニオイは抑えられます。
ですが、それも自分が臭っているかどうか知っていなければ対策もとれませんからね。
くれぐれも、自分の今のニオイを知らないせいで、他人に迷惑かけないように^^